妊娠中に飲酒するとどうなるの?【胎児性アルコール症候群とは?】
妊娠中に誤ってお酒を飲んじゃった...
どうなっちゃうの?どうすればいいの?
本記事では、そんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 妊娠中の飲酒で起こること
- 胎児性アルコール症候群とは?
- 飲んでしまった後に出来ること
- 断酒の方法
妊娠だと気づいていない時期に、うっかりお酒を飲んでしまうことってありますよね?この記事では、妊娠中の飲酒の危険性と、間違って飲んでしまった場合の対処方法などをわかりやすく解説します。
妊娠中にお酒を飲んだらダメ?
厚生省の2010年のデータによると、日本の妊婦さんの飲酒率は8.7%だそうです(厚生労働省 胎児性アルコール症候群)。私は「結構多いな」と思いましたが、皆さんはいかがでしょうか?実は、お医者さんの中には「1,2杯ならOK」という方もいるようです。実際、研究によると「大量のアルコール摂取」についてはリスクが高まることが分かっていますが、少量の飲酒とリスクの因果関係は明らかになっていません。
そのため「妊娠中のお酒は絶対にダメ?」と聞かれれば、「絶対ではない」というのが答えになりますが、個人的には下記の理由で、妊娠中にはお酒を飲まないほうがいいと考えています。
- 「安全」というデータもない
- 結局1,2杯で収まらない
- 世間体がよくない
- 量を制限されるのがストレス
- 大丈夫?と考えるのがストレス
お酒をやめるか、赤ちゃんの人生に影響するリスクを取るか、選択肢があるなら優先順位は明らかですよね。
妊娠中の飲酒のリスク
妊娠中にアルコール摂取することで、ママや赤ちゃんに様々なリスクがあります。主なリスクである「胎児性アルコール症候群」と「流産」との因果関係について説明します。
胎児性アルコール症候群
胎児性アルコール症候群とは、妊娠中の飲酒が原因で、胎児・乳児が低体重になったり、顔面を中心とする奇形・脳障害などを引き起こす症状です。
調査によると、1日60g(ビール1.5L相当)以上のアルコールを妊娠初期に飲酒していたお母さんから生まれた子供さんでは、体重や頭位が明らかに小さいことが示されています。
流産
妊娠29日目まで飲酒していた妊婦さんの12%が事前流産してしまったというデータがあります。妊娠初期であっても流産のリスクが高まるため、気がついたら早めに禁酒することが大切です。
なお、妊娠週数の確認方法や、妊娠初期症状の対処方法は別の記事で紹介しているので、参考にしてください。
飲んでしまった後にできること
禁酒
すでに飲んでしまってから妊娠がわかった場合は、それ以上は飲まないようにしましょう。と、言われなくてもそうしますよね。。。
かかりつけ医に相談
心配な場合は、かかりつけ医に飲んでしまった日と量やお酒の種類を相談しましょう。少量であれば問題ないかもしれませんが、専門家の意見が聞ければ安心できます。
妊娠中の飲酒の断り方
妊娠が発覚しても、安定期までは職場に報告しないという人も多いようです。そのため、妊娠中とは知らずにお酒の席に誘われることもあると思います。関係性を壊さないように断る必要があるので、注意してください。困ったときには、先輩ママが使っていた断り方を参考にしましょう。
- 胃の調子が悪くて薬を飲んでいます...
- 運転する予定があるので...
- ダイエットしているので...
- 友達が遊びに来ることになっているので...
口が硬そうだからという理由で、周りの人よりも先に妊娠報告をくれた人がいました。その人が目の前でお酒に誘われていたので「次の日に一緒に登山に行く予定だから」と助け舟をだしたこともあります。身近に味方を作っておくのもありですね。
断酒の方法
飲酒以外のストレス解消法を見つける
お酒に依存してしまう人の多くが「無趣味」というデータがあります。つまり、やることがないからお酒を飲んでいるということになります。お酒以外に楽しいことがない人生って、なんかつまらなくないですか?もし「ドキッ」としたら、ちょっと危険です。
これから趣味を見つけようと思っている方は、下記のことを試してみるといいかもしれません。
読書
図書館に行く
音楽鑑賞
YouTubeの「おすすめ」を聴き続ける
映画鑑賞
AmazonPrime、NetflixなどのVODに登録する
音楽(楽器演奏)
なにかひとつ楽器を買ってみる
料理
クックパッド、Delish Kitchenなどのアプリを参考にする
DIY
「棚 作り方」からはじめる
株式投資
「株 初心者 始め方」を調べる
ブログ
「ブログ 始め方」で調べる
私はランニングが趣味でしたが、妊娠中はできなかったので、妊娠をきっかけにピアノを始めました。産まれてくる子どもに教えてあげられたらいいな。
家にいることが多くなるので、お小遣い稼ぎができる「株式投資」や「ブログ」などを始めるのもいいですよね。
パパも一緒に断酒する
ハーバード大学の研究チームによると、夫婦やカップルの破局の原因の75%にお酒が関係しているそうです。その中でも、破局につながる喧嘩の確率が最も高いのが「夫婦の片方だけが飲酒している時」です。
え、パパは妊娠してないし、ストレスも溜まるから飲んだほうがいいと思うんだけど...
と思う人も多いと思います。こればかりは「我慢して...」としか言いようがありませんが、夫婦生活を長い目でみた時、妊娠期間もしくは育児期間のたった数年のお酒が我慢できれば、一生トラブルのない幸せな人生が過ごせると思えば、今だけは我慢したほうが賢い選択といえるでしょう。
さいごに
私もお酒が大好きですが、流産や胎児性アルコール症候群などのデータを見ると、お酒を飲むのが怖くなってしまいます。長い人生のうちのたったこれだけの期間、誰もが通る道だと思ってガマンしましょう!