ゆるゆる育児計画〜ゆるいく!〜

ゆるいく! ゆるゆる育児計画

妊娠、出産、育児のことを、わかりやすく解説します。


育児休業給付金とは?【育休取っても大丈夫?育児に必要なお金】

f:id:ReiWorker:20210803201204p:plain

f:id:ReiWorker:20210710220508p:plain
読者さま

夫婦で育休をとりたいんだけど、家計が心配...
育児休業給付金って一体どれくらいもらえるの?

この記事では、そんな疑問にお答えします。

本記事の内容

  • もらえる給付金額の計算
  • 育児休業給付金とは?
  • 育休は取るべき...?

f:id:ReiWorker:20210710214804p:plain
ぴる

私たちは夫婦で育休をとって育児をしています(夫:8ヶ月、妻:1年間)。私たちが夫婦で育休を取得する大きな後押しになったのが『育児休業給付金』の存在です。育児はしたいけど、家計が心配...という悩みを持つプレパパ&ママのために、育児休業給付金に関して分かりやすく解説します。

給付金計算ツール

まずは下記の計算ツールを使って、大雑把にもらえる給付金額を知っておきましょう。

育児休業給付金計算ツール

総支給額 ¥
育休開始日
育休終了日

育休前の総支給額と育休期間を入れてください。
※『総支給』:交通費、残業代などを含めた金額





※給付金割合は180日目までは67%、それ以降は50%とする。
※上下限度額は令和3年8月現在とする
※免税対象は「健康保険」「厚生年金」「雇用保険」とする
※厚生年金の税率は事業所と折半(9.15%)とする
※健康保険の税率は「令和3年度東京都在住(9.84%)」とする
※換算期間は最大2年間とする

育児休業給付金とは?

育児休業給付金の開始日は女性は出産日から58日目・男性は出産日から、終了日は男女ともに『子どもの1歳の誕生日まで』です。パパ・ママ育休プラス(後ほど説明します)の場合は、子どもが『1歳2ヶ月』までになります。もらえる期間

ただし、子どもが1歳までに保育園に入園できないなどの事情がある場合は『最大2歳の誕生日まで』延長が可能です。(2021年8月5日現在)

もらえる金額

育児休業給付金でもらえる金額は『180日目までは総支給の67%』、『181日目以降は総支給の50%』です。ここでいう『総支給』とは、賞与を除き、交通費・残業手当・食事手当などを含めた金額の合計のことで、育休開始前の6ヶ月間の平均です。

なお、支給日は育休開始から2ヶ月後から2ヶ月ごとになります。育休開始から2ヶ月間は支給がないので、余裕のある資産計画が必要です。

※ただし、180日目までは上限286,023円・下限額は46,431円、181日目以降は上限額が213,450円・下限額は34,650円です。

f:id:ReiWorker:20210710214804p:plain
ぴる

私の場合は、育休前の総支給が約40万円/月だったので、180日目までに給付金としてもらえる額は約26.8万円/月かな。育休前の手取りが約30万円だったので、月収は10%減くらいですね。

ボーナスはもらえるの?

育休中にボーナスが出るかどうかは企業によるので、あらかじめ人事担当者等に問い合わせてみてください。

f:id:ReiWorker:20210710214804p:plain
ぴる

ちなみに、私の会社では10〜3月分は7月、4〜9月分は12月に支払われます。育休開始がちょうど7月なので、7月分のボーナスは満額支払われ、12月のボーナスも半額は支払われます。ただし、育休明けの7月はボーナスがなく、次の12月からは満額もらえるようになります。合計すると、ボーナス1.5回分減ですね。

免除される金額

育休中は社会保険料雇用保険料が免除されます。さらに、賞与支給月の月末日に育休を取得している場合は、賞与に関する社会保険料&雇用保険料も免除されます。

f:id:ReiWorker:20210710214804p:plain
ぴる

私は出産予定日(=育休開始日)がちょうどボーナス月だったので、ボーナスから控除されていた社会保険料雇用保険料が払い戻されて、約10万円ほど得しました

もらえる条件

育児休業給付金を貰える条件は下記のとおりです。

  • 雇用保険に加入し、保険料を支払っている
  • 育児休業後、退職予定がない
  • 育休中の就業日数が各1ヶ月に10日以下
  • 育休中に休業開始前の1ヶ月の賃金の8割以上が支払われていない
  • 育休前の2年間で11日以上働いた月が12カ月以上

一般企業に勤めている人であれば、大体の人が当てはまる条件ですね。

申請方法

育児休業給付金の申請は原則として『勤務先』が行います。以下は勤務先で行う手続きなので、本人は勤務先に『育休を取得すること』と『出産予定日』を伝えてください。

これらの申請は原則として1ヶ月前までに申請することが法律によって定められいるので、職場へは前もって連絡&業務整理をしておきましょう。なお、初回の申請以外に2ヶ月ごとの追加申請が必要です。

パパ育休のメリット

育休期間が長くなる

夫婦で育休を取得すると、パパママ育休プラスという制度により、下記の特典があります。

  • 育休期間を1年2ヶ月まで延長できる
  • パパは育休を2度取得できる

パパママ育休の制度を使えば、下記のような取得方法ができます。

f:id:ReiWorker:20210806060644p:plain

f:id:ReiWorker:20210710214804p:plain
ぴる

今は共働きや核家族が増えています。そんな時代背景に合わせて、政府が夫婦で育休を取ることを後押しするような制度ですね。

夫婦円満になる

新生児を育てるママの5人に1人が「産後うつ」になると言われています。新生児の赤ちゃんは3時間毎にミルクが必要で、その間にも沐浴やおむつ交換・抱っこなどのお世話が必要で、お世話は24時間体制になります。睡眠不足と疲れ・育児の不安を抱えながら2,3ヶ月も過ごせば、そりゃ精神的につらいだろうということが想像出来ると思います。

そんな状況の中、ママひとりに任せきりにするのではなく、パパがママのサポートのために育休を取得すれば、ママの育児や家事の負担のピークをへらす事ができ、信頼関係がうまれることで夫婦関係も円満になります。

職場のチームワークが高まる

会社員として働いている場合、「自分がいなくなったらこの仕事はどうなっちゃうの?」と思っている人が大半かと思います。さらにその中の一部の人は「これは自分にしかできない仕事だ!」と思っているかと思います。果たしてその考え方は正しいのでしょうか?企業理念は様々ですが、従業員を雇って経営している企業であれば、事業を継続させることは目標の一つにあると思います。数年間ではなく、数十年間企業を成長させようと思った場合、従業員一人の身になにかあってもそれをフォローできる体制がなくては難しいです。そのためには、従業員全員が縦割りの考えではなく、どんな仕事も「自分ごと」と考えて取り組む姿勢が大切です。育休はまさにそんな従業員の「多能工化」を試すにはうってつけの制度になります。

育休を取得する人の埋め合わせによって、一時的に周りの人の負荷は上がります。しかし逆に言えば、周りの人はその人の業務をより深く理解するきっかけになりますし、いままでにないスキルをつけるチャンスでもあります。育休から戻った際には、チーム同士の理解も深まり、サポート体制も強化されていることから、職場のチームワークがたかまる可能性もあります。

ママが職場復帰しやすくなる

女性の社会進出が進んでいる時代なので、子育てをしながら職場復帰を目指すママが増えています。そんなママにとっては、育休の間に育児や家庭を安定させて、職場復帰をしやすくするために必要な制度です。

昔は2世帯住宅も多かったので、家にいれば子育てのサポートを両親からもらえましたが、今は核家族化が増えており、それが難しい状況です。パパが育休を取ることで、ママの育児や家事のサポートができ、それによってママの職場復帰を後押しできます。

さいごに

f:id:ReiWorker:20210710214804p:plain
ぴる

育児に専念するために、生活できるだけの給付がもらえるなんて、夢のような制度ですよね。せっかくもらえる権利があるので、家計に多少余裕があるのであれば、絶対にとったほうがいいと個人的には思います。